入社後2年間は主に建築工事を行う部署、現在はオフィスの内装工事を行う部署の施工管理を担当しています。
どちらも工事を管理・進行していく立場ですが、大きな違いをあげると建築工事では躯体を扱うことです。躯体の仕上がりは建物の品質に大きく関わり、いかに精密・確実につくり上げるかが問われるため、躯体工事には工期の半分以上を費やします。
職人さんは足場を利用して高所で作業することも多いので安全管理には特に神経を使いますし、作業スケジュールが天候によって変動することもよくあります。それだけに、外装が終わって足場を解体したときは、「ついにここまで来た」と張り詰めた気持ちがほぐれるとともに、「ゴールまであと少しだ!」と改めて気が引き締まります。
緊張感や達成感などいろんな感情を味わいますが、それらを全部ひっくるめてダイナミックでおもしろい仕事です。
内装工事についてはまだ経験が少ないのですが、建築工事に比べてひとつひとつの工種の入れ替わりが早いうえ、工種同士の調整事項が多く、そのスピード感や目の向けどころなどに早く慣れていきたいと思っています。
私は文学部出身で、人文地理学と芸術学を専攻していました。就活の際に思ったのは「自分の専攻ではどんな仕事に就くにせよ、ゼロからのスタートになる」ということです。これから勉強するのであれば、自分がいちばん興味を持てる建築分野がいい、それも現場に出て自分が手を動かしてものづくりに関わっていく仕事をしたいと思いました。
その後、いくつかの会社の面接を受け、「建築の知識のない自分が現場で働けるのか」と不安に思っていたことを質問したところ、「これから経験を積んで、習得していけばいい」と答えてくれたのが礎コラムでした。
入社後、はじめて現場に入ったときに上司から言われたのは、「現場の人の仕事ぶりをよく見ることが大切」ということでした。わからないところや作業のコツなどを職人さんに教えてもらい、ときには自分も作業に加わることで大変さや注意する点を感じながら、もう一方では現場を俯瞰して全体の流れをつかもうと必死でした。自分がどう動けばいいのかが見えるまで半年くらいかかったと思います。
これまで集合住宅の新築現場やオフィスビルの内装現場など多種多様な現場を経験することができました。いまでは工事全体を見渡し、効率を考えて動けるようになったと思います。まだ学ぶべきことがたくさんありますが、自分自身の成長の機会と捉えて挑戦していこうと思います。
現場では大勢が作業します。以前担当した新築現場には、400名ほどの職人さんが携わっていました。そのなかで施工管理者は予算と納期を守り、安全と品質を確実に保ちながら工事を進めていかねばならないため、職人さんとこまめにコミュニケーションをとって信頼関係を築いていくことが重要になります。
コミュニケーションがとれていなければ情報が正しく伝わらず、職人さんに余計な仕事をさせてしまうことがあるかもしれません。また、いろんな事情が重なって作業のやり直しが発生してしまうこともあります。
そんなとき、普段からよい関係性ができていると、きちんと対策を立ててスムーズに工事が進められます。
長い期間、様々な業種の方が集まってひとつの大きなものをつくっていくのですから、いろんなことが起こりますし、それをどう調整して工事を進めていくかが施工管理者の腕の見せどころだと思っています。
また、礎コラムの仕事は、機能+デザイン性のある工事に携わることができるのも大きな魅力です。それぞれに特徴のある現場ですから、工事を進めながら、だんだんと形になっていくのが楽しみで、モチベーションややりがいにつながっています。